日頃より、北海道民族学会の活動にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。2026年度第1回研究会・総会を下記の日時・会場・プログラムで行います。
多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

■開催日時:2025年5月23日(土) 13:00~17:00
■主催:北海道民族学会
■会場:北海学園大学豊平キャンパス 7号館3階D31番教室
        〒062-8605 札幌市豊平区旭町4丁目1-40
※地下鉄東豊線学園前駅で下車、福住方向の4番出口から大学構内に入り、7号館へ向かって下さい。

【プログラム】
■研究会(13:00-15:50)
開会あいさつ   北海道民族学会 平田昌弘会長

研究発表
(1)西脇 対名夫さん(北海道立北方民族博物館/研究協力員)・奈良 智法さん(厚真町教育委員会社会教育課)・直江 康雄さん( 千歳市教育委員会埋蔵文化
財センター)(13:05-13:35)
「北海道アイヌによる鍛冶の終焉について」
 厚真町内と千歳市内のアイヌ集落遺跡の発掘調査によって確認された18世紀前葉以前の鍛冶の遺構を検討する。住居跡内に設けた作業場所や、廃棄物の捨て場
のあり方が火に対する固有の信仰と対応しているとみられることから、それがアイヌ自身による操業の結果であることを指摘し、北海道アイヌによる鍛冶の終焉
は、母系を通じた火の継承を伴う起源の古い社会組織が18世紀頃に崩壊したことと関係する、との仮説を示す。

(2)岩佐 香菜子さん(小樽市総合博物館/学芸員)(13:35-14:05)
「歴史的建造物の博物館活用の実態-小樽市の近代建築を事例に―
 歴史的建造物の保存は、地域の文化的価値の向上や魅力形成に寄与するものであり、博物館への用途転用は建物を保存しつつ観光資源や教育普及活動として活
用する有効な手法である。一方で、「博物館機能の向上」と「建築的価値の保存」の両立は相反する場合が少なくない。
 本研究では、小樽市の歴史的建造物を活用した博物館の事例を紹介し、「博物館機能の向上」と「建築的価値の保存」の関係を整理し、目指すべき方向性を探っ
ていくことを目的とする。

(3)蝉塚 咲衣さん(小樽市総合博物館/学芸員、北海学園大学大学院文学研科/博士後期課程)(14:05-14:35)
「奥尻島青苗地区における祭礼再開に向けた取り組み」
 1993年の北海道南西沖地震で甚大な被害を受けるも、震災後に地域住民によって再興された青苗事代主神社例祭では、島で唯一、神輿渡御と山車巡行が見られ
る。少子高齢化や人口減少、コロナ禍の影響で、2019~2024年は神事のみが実施された。しかし、2025年に7年振りに巡行を再開した。休止を挟むと再開は一段
と難しくなるとされるが、なぜそれが実現できたのか。本発表では、再開に至った経緯と理由について考察する。

〈休憩〉(14:35-14:50)

(4)中野育男さん(専修大学/名誉教授)(14:50-15:20)
「先住民種族民の権利保護と職業教育訓練~ILOの条約採択と技術協力活動をふまえて」
 先住民種族民の多くは土地と資源を奪われ伝統的な生業の維持が困難になっており、職業に関する知識技能も適切に評価されず、職業教育訓練に接する機会も
少ない。就労の場では差別や強制労働、児童労働の犠牲になることが多く、伝統的な生存戦略では生き残れない現実がある.ILO(国際労働機関)は、条約の採
択と技術協力活動を通じて先住民種族民の権利保護に貢献してきた。具体的な取り組みの一つに高度に専門化した生存戦略とそれを支える知識と技能を尊重した
教育訓練の推進がある。報告ではこの領域でのILOの活動を沿革及び法理の視点から分析し、政策的取組について比較検討する。

(5)野口 明広さん(15:20-15:50)
「文化とヒューマニズム(続)」
 前回の発表すなわちパラグアイでの野口のフィールドワークの成果を踏まえて、特定の行動様式(文化)を共有することと、人々の集団がエィジェンシーを発揮す
ることとの関係性を考察します。

※上記の時刻は目安です。
・発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。
・研究発表で画像・動画・音声等を使用する際、著作権、肖像権等については発表者の責任で対処してください。

〈休憩〉(15:50-16:10)

■総会・学会賞表彰式(16:10~17:00)
・総会:2025年度決算報告、2026年度予算案 ほか
・学会賞受賞者発表・表彰式


--
北海道民族学会事務局(中田)
〒093-0042 網走市字潮見309-1
北海道立北方民族博物館 気付
E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
学会HP http://hes.official.jp/index.php