295615563 5635221073197065 764411159760789894 n

2022年4月末にとてもセンセーショナルな写真集が発刊されました。
「草原に生きる-内モンゴル遊牧民の今日-」です。
内モンゴルでは2019年秋にモンゴル語による教育が撤廃され、モンゴル語が不要な言語とされてしまいましたが、著者はモンゴル人たちが奪われてきたものは言語にとどまらず、その生活、文化すべての分野において、多くの大切なものに及んでいることを、たくさんの写真で訴えています。
今回のヴァーチャルギャラリートークでは、著者アラタンホヤガ氏に写真集の中から選りすぐりの20枚ほどを紹介、解説していただき、しゃがぁの西村が聞き手として、氏に質問したりしながらの90分をお届けします。
当事者であるモンゴル人ならではの視点で撮られた写真たちに、心揺さぶられること間違いないでしょう。
たくさんの方の参加をお待ちしております。
第一弾は7/23に開催され(オンデマンド配信もしています)、好評いただきましたので第二弾をお届けすることになりました。
200枚以上が掲載されている写真集から20枚ほどを紹介しながらのトークですので、まだまだ続きそうな雰囲気です。
 
 
【日時】8月19日(金) 21時~(約90分を予定)
【開催方法】
Zoomにて開催。申込者に開始前日までにZoomのURLをメールにてお知らせします。
<<Zoom参加時のご注意>>
カメラのOn,Offは自由にしていただいて構いませんが、マイクはミュートにしてご参加下さい。
質問はチャットにて承ります。
【チケット】 1500円
【チケット申込み】
http://www.shagaa.com/index.php/alatanhoyaga

NPO法人しゃがぁの西村です。
9月17日(土),18日(日)両日、札幌にて以下のイベントを開催します。
ご興味のある方に紹介いただけると幸いです。
また、札幌イベントのあと、10月後半より、東京、大阪、京都、岡山、倉敷、福岡、門司港などで、様々なイベントを開催します。
詳細は、NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ - 秋のイベントツアー! (shagaa.com) からご覧下さい。

amica1
馬頭琴を聴いて…その音色に感動し、憧れ、その習得に突き進んだ二人の演奏家、嵯峨治彦氏と福井則之氏…
先を行く嵯峨氏に憧れた福井氏がいたり、彼らの演奏に魅了され、憧れたたくさんの人々がいることでしょう。
遊牧文化の粋と言って良いでしょう馬頭琴は草原を自由に走り回るが如き寛大さで彼らを迎え入れ、彼らはそれぞれに何かを目指し続けて自由に走りこられたことでしょう。
そして、素晴らしき高みに彼らを導いてくれ、私たちはそれを聴く機会を得られました。
型や枠にはめて評するつもりはありませんが、数少ない馬頭琴演奏者の来日、来道を知るや教えを請い、努力に努力を重ね習得し、さらに様々な音楽、楽器らとセッションを重ねながら馬頭琴の楽器としてのグローバルな可能性を模索し続け独自の演奏スタイルを確立した嵯峨治彦氏、そして、内モンゴル地域の馬頭琴、またそれの前身であるチョールにいたるまで勉強に研究、試行錯誤を重ねながらそれらの復活、維持、伝承を続けながら研鑽を重ねてきた福井則之氏、彼らの馬頭琴に対する真摯な姿勢は、まるで目を輝かせながら朝から晩まで馬頭琴をいじくり回す童のような純粋さをいまだに感じさせるものがあります。
そんな二人に舞台上でお互いにお互いをインスパイアしあいながら演奏をしていただき、観客はその様子を横で覗き聴く…というコンサートを企画しました。
とても貴重な二人のセッションを聴く機会です!
どうぞ、ぜひ、おはこびのほどを~
【プログラム】
18:30:トーク「モンゴルの初めの楽器と歌が生まれた物語」(約20分) by 西村幹也
18:55:馬頭琴コンサート(途中休憩あり)
(20:30~打ち上げ)
【日時】
2022年9月17日(土) 18:30~(18時開場)
【場所】
フリースペース&カフェ AMICA
札幌市西区琴似2条3丁目1-10 共栄ビル4F
【チケット】要予約
3500円
打ち上げ 2000円(希望者は申込み時に予約願います。フォームに選択肢があります)
http://www.shagaa.com/index.php/ticket
※このイベントはAFF2の助成を受けて開催されています。
amica2

時に、日本人演奏者の方に参加いただいて、「モンゴルの馬頭琴と民話がたり」としてお届けしてきましたが、この秋から、タイトルを「モンゴルの馬頭琴と噺」、西村単独ライブの時は「モンゴルの噺」と変えることにしました。

「まるで落語を聞いてるみたい」と仰って下さる方が多くて、「モンゴル落語」と名乗ろうか?とも思ったのですが、モンゴルの民話…落ちないことが結構ありまして…。「物語としてどうよ?」みたいなことにもなります…。
いわゆる、「朗読」や「読み聞かせ」というものとは違って、物語を紹介しながら遊牧文化を解説するといったものです。一人でボケとツッコミをしながらの民話紹介です。
なので、「ものがたり」の意味もあるし、「めずらしいはなし」の意味もある「噺」を名乗ることにしました。

「モンゴル語だと、こんな具合に頭韻ふんで~、んで、脚韻はこんな感じで~」
「モンゴル遊牧民にとって外来の神様たちって…」とかといった噺、話に併せて馬頭琴で曲をのせていただいて、馬頭琴コーナーではがっちり演奏を楽しんでいただく…そんな舞台です。

【日時】
9/18(日)
 第一ステージ
 14:00~15:30(開場13:30)
  あなぐまとやまねこ
  仏様が人を作った話
  オールガンシャルの物語
  フフーナムジル
 第二ステージ
 18:00~19:30(開場17:30)
  仏様が馬頭琴を作った話
  太陽と月と人の話
  エルヒーメルゲン
  馬頭琴と歌が生まれたわけ
 [ウーレンボルオープンステージ]
 第一部、第二部の間(16~17時)で、それぞれ好きな楽器でウーレンボルをお披露目する、ウーレンボルオープンマイク!お好きな楽器をお持ち下さい!
★メロディラインでも伴奏でもOK。ご希望ありましたら桑原がメロディor伴奏弾きます。最後にみんなで合奏してみましょう!
★馬頭琴のウーレンボル伴奏に挑戦してみたい方にはレクチャーしますので、一緒に弾きましょう!(16時30分頃)(2名限定)
※参加費無料ですが、ライブの第一部、もしくは第二部チケットを購入した方が参加出来ます。
【会場】
フリースペース&カフェ AMICA
札幌市西区琴似2条3丁目1-10 共栄ビル4F
【チケット】
  各ステージ2500円
  通し券4500円 
http://www.shagaa.com/index.php/ticket
【演奏者プロフィール】
 桑原志保美 馬頭琴
デザイン系の学校を卒業後、陶芸家を目指していたが漫画家になった。そして前から気になっていた馬頭琴を弾いてみたくなった。弾いてみたらモンゴルの草原に行ってみたくなった。草原に行ってみたら、まだ草が生えてなくて、砂嵐に巻き込まれた。そんな女です。
 西村幹也 トーク・民話語り
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。文化人類学を専門とし、フィールドワークを継続中。活動の範囲は音楽や芸術、写真などに及び、日本国内でコンサートや写真展なども精力的に開催。2012年にはモンゴル国より友好勲章を授与される。「もっと知りたい国モンゴル」など。
※本公演はAFF2の助成を受けて開催されています。

クラウドファンディングのお知らせです。

シャーマン儀礼映像保存プロジェクトと銘打ってただいま、クラウドファンディングのお願いをしてまわっています。

期限は一週間と短く設定しております故、こちらにも告知させていただこうと投稿いたします。

私の手元には1994年頃からのモンゴル地域におけるシャーマン儀礼を収録したHi8,miniDVカセットたちがあります。これらをデジタル化し、データベース化したいと考えています。

ところが、miniDVカセットの再生機は持っているのですが、Hi8カセット再生機がなく、カセットテープがだめになるのをただ待つだけとなってしまっています。

なくしてしまうにはあまりにも惜しい資料ばかりです。当時より、外国人研究者や旅行者が訪問して、お金を払って儀礼をしてもらうのは当然でしたが、私が収録したものの中には、私がいるいないに関わらず、行うべき時期だからと行ったという儀礼もあります。また、当時のシャーマンたちは高齢で、彼らの儀礼はモンゴルのアーカイブにも少なく、非常に貴重なものと自負しております。

これらをできる限り高画質で保存し、かつ、DVDなどにして一般に供する、また私が理事長を務めておりますNPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁでアーカイブ、データベース化し、要請に応じて、提供できるような状態にしたいと考えています。

しかし、当NPO法人は極貧でして、たかだか5万円の再生機すら購入するのが厳しい状況あり、また保存するためのHDDやPCに接続するための機材の購入もできません。

というわけでして、クラウドファンディングで資金援助をお願いしているところです。

もし、ご興味あるようでしたら、以下のURLをご覧頂いた上でご支援いただけると幸いです。

取り急ぎ、シャーマン儀礼のデジタル化を最優先しますが、私が所有しているすべての映像データのデジタル化、データベース化を視野に入れた活動となっております。

クラウドファンディング詳細は、以下のURLを御覧ください。

https://www.shagaa.com/shaman

NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ
理事長 西村幹也
090-4432-9204
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
https://www.shagaa.com/

北海道民族学会の皆さま

「北大とアイヌ」を考える連続学習会のご案内を申し上げます。
目前となりますが、アイヌの当事者の声を聴く機会となります。ぜひご参加ください。

小田博志

「北大とアイヌ」を考える連続学習会・第6回(オンライン学習会)
「北大の歴史、アイヌ遺骨問題、そして謝罪について考える」
話題提供者:木村二三夫さん(平取「アイヌ遺骨」を考える会共同代表・平取アイヌ協会副会長)
司会進行:加藤博文(北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授)

内容:
10月末に地域返還の枠組みで進められてきたアイヌ民族の祖先の遺骨が平取へ返還されることになります。
これまで大学に保管されるアイヌ民族の祖先の遺骨の返還問題について、様々な角度から意見を表明し、返還へ向けて取り組んで来られた木村二三夫氏を話題提供者にお招きし、
札幌農学校に始まるアイヌ民族の大地にたつ北海道大学の歴史と植民地主義との関わり、そこに端を発するアイヌ民族の遺骨問題と国や大学の責任や謝罪問題についてお話しいただきます。
アイヌ民族の祖先の遺骨返還をめぐっては、地域社会の中にも多様な意見と声があります。大学から返還される祖先の遺骨を迎え入れる地域コミュニティ側の声を直接うかがいたいと思います。
また後半の討論では、これまでアイヌ民族側が返還に先立ち求めてきた大学からの公的謝罪について、それを妨げるものは何か。またどのような対話によって謝罪の実現に近づけるかについて意見交換したいと思います。

日時:10月19日(月)18:30-20:00
Zoomミーティングで行います。当日18:15から接続できます。
https://zoom.us/j/9905619425?pwd=NHZjTEJVSlJXK0pubmFvV00xbk9UUT09
ミーティングID: 990 561 9425
パスコード: 206050

主催:「北大とアイヌ」を考える会
※「北大とアイヌ」を考える会は、北大が研究目的で各地から集めたアイヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私たちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。
https://sites.google.com/view/ikotsumondai-kensyou/北大とアイヌを考える会
お問い合わせ:加藤博文このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。;

「北大とアイヌ」を考える連続学習会・第五回 (オンライン学習会)

 

日時:2020年7月31日(金)18:15-20:15
タイトル:大学と先住民族との関係および研究倫理のあり方:カナダ・ユーコンの事例に学ぶこと
話題提供者:葛西奈津子、山口未花子、小田博志

プロフィール
葛西奈津子:京都大学大学院人間・環境学博士後期課程単位取得満期退学。北海道大学CoSTEP特任准教授、客員准教授を経て、2019 年カナダ・ユーコンカレッジHeritage & Culture program修了、 2020年3月まで、同カレッジ附属Yukon Research Center / Northern Climate
Exchange部門の研究助手として勤務。
山口未花子:北海道大学大学院文学研究院准教授。カナダ・ユーコン準州の先住民と動物の関係についてフィールドワークを続けている。著書に『ヘラジカの贈り物』春風社など。
小田博志:北海道大学大学院文学研究院教授。ドイツにおける草の根の平和と和解、ペルー・アンデスの先住民族の生業について調べている。著書に『平和の人類学』法律文化社など。

内容:北大とアイヌ民族との関係を考え、よりよいものに変えていくために、海外の事例に学び、それをここ北海道の現場に活かすことも有益である。今回は、カナダのユーコン準州における、先住民族とユーコン大学との共働のプロジェクトやカリキュラム、ならびにカナダ・ユーコンにおける先住民族の視点を踏まえた研究倫理について、3名の話題提供者より報告を行い、それをこの北海道の地で、先住民族とともにある大学の組織、カリキュラムの立案、遺骨返還の実現、大学の謝罪、研究倫理の実質化、先住権の回復、ひいては脱植民地化にどう活かすことができるか、また問題点は何かなどをディスカッションしたい。

※話題提供者の止むを得ない事情で急きょ日程変更になる可能性もございます。予めご承知おきください。
参加⽅法:zoom(ウェブ会議システム)で⾏います
参加申し込みが必要です。以下から登録をお願いします。
https://zoom.us/meeting/register/tJEvf-qhqTwpGNcvIW0_8IAQWpmZsQC6MbsV

共催: 「北大とアイヌ」を考える会/科研費基盤研究(C)「脱植民地化過程の中の遺骨返還と人類学者の公共的役割」
※「北大とアイヌ」を考える会は、北大が研究目的で各地から集めたアイヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私たちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。
https://sites.google.com/view/ikotsumondai-kensyou/北大とアイヌを考える会

お問い合わせ:小田(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。), 山口(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)