2017年6月

就任にあたって

会長 平田 昌弘

 岩崎まさみ前会長の後を継ぎ、第8代目の会長を務めさせていただくことになりました。私のような若輩者で良いのかと思う気持ちもございますが、北海道民族学が引き続き有意義な場となるよう少しでも貢献していければとの思いで、この重責をお引き受けすることにいたしました。

 この学会の良さは、小さな学会であるが故の学会員同士の自由で親密な関係 性、肩肘張らずに伸び伸びと研究会で発表することができることにあると思います。いつも学会で、勇気を持って、自分の新鮮な考えを自由に発表してくれる方 がおられます。また、第2回目の研究会は札幌圏外の地方で開催することになっています。地方での博物館や大学など新しい場での研究会開催は新鮮で、新しい ネットワークも生まれることになります。そういった機会や方々を、大切にしていきたいと願っています。貴重で有意義な学術活動であると考えています。

 このような北海道民族学会の良さを活かしながら、多くの方が参加したいと思う学会を皆さんと引き続き力を合わせて創っていければと願っております。今後とも、皆さんが積極的に北海道民族学会に関わり、学術活動を展開下さいますよう、ここに切にお願いいたします。

2017年6月

退任にあたって

会長 岩崎まさみ

 2013年7月に津曲敏郎・前会長から任を引き継ぎ、以来2期4年にわたって会長を務めさせて頂きました。その間、札幌での研究会のみならず、地方でも充実した研究会を開催することが出来ました。また、会誌『北海道民族学』の出版も欠かすことなく継続出来ました。学会運営の要であるこの2つの事業を無事に進めることが出来ましたのも、会員の皆様の熱心なサポートがあったからであり、心から感謝を申し上げます。

 1981年の設立以来、北海道民族学会は多くの研究者へ、研究発表や交流の場を提供してきました。さらに、近年には、地域の学術活動の促進を目的として、学会賞の制度を設けたり、情報公開のために、ホームページの運営や学会誌のデジタル化の作業を進めてきました。本学会が確実な歩みを進めるためには、絶えず変化する社会の新しいニーズに敏感に応える必要があり、ご覧のとおり、そのための絶え間ない模索を続けています。

 今後、これまで以上に劇的な社会変化が予測される今、歴代の会長が引き継いできたバトンを平田新会長にお渡しできる事は、何よりの喜びです。すでに新会長を中心とする若い運営委員会が構成されており、そのフレッシュなアイディアや溢れんばかりのエネルギーを持って、北海道民族学会の将来の切り開いてくれることを確信しています。

 北海道民族学会の新たな発展のため、会員皆様の引き続きのご支援・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。