2011年7月

30周年を迎えて

会長 津曲敏郎

 今年は2年ごとの役員改選の年にあたっていましたが、会長として4期目を務めさせていただくこととなりました。同じ体制を長く続けるとマンネリ化等の弊害が避けられないので、そろそろ交代を、と考えていましたが、2名の運営委員が新たに加わったことで、少しでも会の発展の新風となることを期待しています。
 1981年に創設された本会は、30周年を迎えたことになります。今年度第1回研究会・総会では、本会創設以来、会の発展にご尽力いただいた岡田淳子先生(本会顧問)に30周年記念講演をお願いし、先生の若々しいまでの情熱で多くの若い会員に感銘を与えていただきました。この講演以外にも30周年にふさわしい事業を展開していきたいと考えています。その一つとして、『北海道民族学』誌投稿論文を対象に「学会賞」(仮称)の創設を検討しています。特に若手会員の研究奨励と学会全体の水準向上につながることを願っています。
 また、一昨年から定着しつつある地方大会の開催として、今年度は函館での研究大会開催を予定しています。多数の会員の出席を期待しています。
 今後とも、会員の皆様の積極的なご参加で、会の活動をますます盛り上げていただけるよう、よろしくご協力をお願いします。

2010年7月

各地での研究会開催に向けて

会長 津曲敏郎

  昨年11月、本学会としては久しぶりに札幌圏を離れ、網走市での研究会を開催しました。道立北方民族博物館との共催というかたちで同館の全面的なご協力のもと、成功裏に終えることができました。ただ一つ残念だったのは、館長で本会顧問でもあられた谷本一之先生が昨年7月に急逝され、この網走大会成功の喜びをともにすることができなかったことです。本会の発展にも尽くされた先生のご冥福を、会員の皆様とともにあらためてお祈り申し上げたいと思います。

 この網走開催を契機として、今後、積極的に各地での研究会開催を企画し、広い道内に会員をもつ本会の特色を生かした活動を展開していきたいと考えています。早速、今年度2回目の研究会を11月に帯広市で開催することがすでに決まっています。昨年同様、多くの会員の皆様のご参加で盛り上げていただきたいと思っています。

 昨年度はまた、会誌を前年度の5割増し程度にボリュームアップすることができました。次号もさらなる拡充とレベルアップを目指したいものです。

 一層の積極的なご参加とご協力をお願いします。