2009年7月

3期目にあたって

会長 津曲敏郎

  本年度は2年に1度の役員改選の年にあたっていましたが、7月の総会で、会長はじめ運営委員を含む現体制を基本的にもう一期継続することが承認されました。ただし運営委員については一部入れ替えを行いました。
 2期4年に渡って、研究会・講演会活動の実施、会誌の定期刊行、ホームページの整備・維持等とならんで、会員の増加と会誌販売、経費節減等による財源の安定にも取り組んでまいりました。会員の皆様のご協力や運営委員の献身的な尽力を得て、学会としての基盤整備はそれなりに達成できたのではないかと思っております。
 3期目もさらなる発展に向けて微力を尽くしてまいりたいと思います。さしあたり、懸案であった研究会の地方開催が、道立北方民族博物館のご協力によって本年11月に網走市で開催できる運びとなったことは、大変喜ばしいことです。大勢の皆様のご参加によって盛り上げていただきたいと希望しています。合わせて、会誌の一層のボリュームアップとレベルアップもはかりたいと考えています。
 引き続き、会員の皆様の積極的なご参加とご協力をお願いします。

2008年7月

「北海道民族学」の発信に向けて

会長 津曲敏郎

 本年7月の第1回研究会では、5名の会員の方からの研究発表があり、活発な質疑が交わされました。発表者のうち2名が新規入会の方で、そのうち1名は本州から参加された留学生でした。一方で、古くからの会員の発表もあり、若い会員に感銘と励ましを与えました。発表テーマ・対象地域もきわめて多様で、「北海道民族学」の広がりを感じさせました。学問の狭い殻に閉じこもらずに、広い分野の話を聞いて、だれでも議論に参加できることは、本会の魅力の一つではないかと思っています。

 研究会に続いて行われた会員総会では、昨年度の事業報告・決算報告と今年度の活動計画・予算案が示され、承認を得ました。会員の皆様のご理解・ご協力のおかげで、会の運営と財源も安定してきました。今後は、会誌の一層の充実(ボリューム・アップとレベル・アップ)をはかり、また本会独自の講演会活動などをとおして、地域に根ざした「北海道民族学」を全国に発信していきたいと考えています。

 会員の皆様の積極的な参加とご協力をお願いします。