2015年7月

2期目にあたって

会長 岩崎まさみ

 2015年度第1回研究会および総会をもって、学会としての新たな1年が始まりました。また本総会において、会長・事務局・運営委員の現体制をもう1期継続することが承認され、私たち、役員の新たな任期が始まりました。皆さんとアイディアを出し合って、研究会や学会誌のさらなる充実など、学会の発展に貢献したいと決意を新たにしています。
 研究会では、4人の若手会員の皆さんから、それぞれの研究成果を報告していただき、その後、フロアーの皆さんには熱心に質疑応答に参加していただきました。研究という孤独な作業の成果を会員の皆さんに報告し、多様な視点から質問や意見を投げかけ合うことが学会としての存在意義であることを再確認しました。また本年も学会賞(奨励賞)を荒山千恵さんに授与することができたのは、学会として非常に喜ばしい限りです。
 今回の研究会では、岡田淳子先生の北海道文化賞受賞を記念して座談会を企画しました。岡田先生に加えて、津曲前会長、そして次世代会員の代表として中田篤さんにも出席いただき、それぞれの立場から「北海道民族学会の回顧と展望」についてお話しいただきました。北海道民族学会のこれまでの歴史を振り返る機会となったことに加えて、後半では会員の皆さんからも多くの意見が出され、北海道民族学会のこれからを担う皆さんの熱意を大いに感じることができました。
 1981年に設立して以来、多くの会員の皆様に支えられてきた北海道民族学会の歩みですが、その歩みをさらに一歩進めて行くことができるように、会員の皆様のさらなるご協力をお願い致します。