2021年度 北海道民族学会第2回研究会のご案内と発表募集

日頃より、北海道民族学会の活動にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。

2021年度第2回研究会を下記の日時・会場で行うこととなりました。

つきましては、当日の研究発表を募集いたします。なお、北海道民族学会・研究会での発表に際して、往復の交通費が5,000円を超過し、他からの旅費支給がない場合、1人につき5,000円を補助することになりました。

会員の皆様方の積極的なご参加・ご発表をお待ちしております。

※新型コロナウイルスの感染状況によってオンラインでの開催に変更する場合があります。ご了承ください。

■日時:2021年11月13日(土)13:30~17:00

■会場:浦幌町立博物館 視聴覚ホールほか(予定)

        〒089-5614 十勝郡浦幌町字桜町16-1   Tel. 015-576-2009

[研究会]

□特別講演  講師:持田 誠 さん(浦幌町立博物館 学芸員)

       題目「浦幌の地理・歴史・博物館の役割」

□研究報告(発表者3~4名程度)

 

[関連事業](予定)

□展示観覧(11/13(土)11:00~ ):浦幌町立博物館(予定)     ※観覧は無料です。

□エクスカーション(11/14(日)午前中):オタフンベチャシ跡ほか

 

【研究発表の募集】

・研究発表ご希望の方は、発表題目と要旨(200字程度)を添えて、学会事務局(下記)までE-mail(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)、郵便のいずれかでご連絡願います。郵便の場合は必ず表面に「北海道民族学会事務局」(中田篤宛)を明記してください。

・締切:2021年9月13日(月)17:00

 

*発表時間は質疑応答を含め、一人30分が目安です(発表者数により増減することがあります)。

*発表は、2021年度の学会費(3000円)を納入していることが条件となります(特別措置によって会費納入が免除されている場合は、納入済みの扱いとなります)。会費の納入につきまして、詳細は次のURLをご参照ください。http://hes.official.jp/index.php/info000/info08

*発表希望者が多数の場合は事務局で検討し、人数を調整することがあります。その際、初めて発表される方、前回・前々回発表されていない方を優先することがあります。

*発表者決定後、研究発表の順番・時間を正式に決定し、後日改めてお知らせいたします。

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北海道民族学会事務局(中田)

〒093-0042 網走市字潮見309-1 北海道立北方民族博物館 気付

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

「北大とアイヌ」を考える連続学習会・第8回(オンライン学習会)

盗掘だけが問題なのか? アイヌ遺骨発掘をどう理解するか

■日時:2021年7/26 (月)18:30~20:30
■話題提供者: 植木哲也
■プロフィール:北海道大学文学部卒業、同大学院博士課程退学。2021年3月まで苫小牧駒澤大学に勤務。著書に、『学問の暴力―アイヌ墓地はなぜあばかれたか』春風社、『植民学の記憶―アイヌ差別と学問の責任』緑風出版、訳書に、ファイヤアーベント『理性よ、さらば』法政大学出版局、グランジェ『哲学的認識のために』同、など。
■内容:北海道大学は一連のアイヌ遺骨収集について謝罪を拒んでいます。遺骨の取り扱いに「適切な配慮」を欠いたことは「反省」するが、盗掘を示す資料はない、という説明をこれまで繰り返してきました。あたかも盗掘だけが謝罪の必要な不祥事であるかのようにも聞こえますが、はたしてそうでしょうか。盗掘でないから謝罪しないと言い張ることで、大学が失うものはないでしょうか。そもそも盗掘がなかったと言い切れるのでしょうか。1930年代から戦後にかけて行われた北海道大学によるアイヌ遺骨収集の経緯を振り返り、過去の出来事が現在にとってどのような意味をもつか考えたいと思います。

■参加方法:zoom(オンライン会議)で行います
参加申し込みが必要です。以下から登録をお願いします。
https://zoom.us/meeting/register/tJ0ud-usrDMuHdJQ5gX4lct3saKbO_jhgSk8

お問い合わせ:小田博志 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

主催:「北大とアイヌ」を考える会
※「北大とアイヌ」を考える会は、北大が研究目的で各地から集めたアイヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私たちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。
https://sites.google.com/view/ikotsumondai-kensyou/北大とアイヌを考える会
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【2021年度 北海道民族学会第1回研究会・総会プログラム】→終了しました

■開催日時:2021年6月27日(日) 13:30~16:30(予定)

■実施方法:オンライン(ZOOMミーティング)

   ※学会員以外で参加を希望される方は、6月25日(金)正午までに事前申し込みが必要です(参加無料)。

    下記学会事務局まで、氏名・連絡先を添えて電子メールでお申し込みください。

    折り返し、ミーティングIDなどをお知らせします。

      申込先:北海道民族学会事務局(中田)   E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

 

■研究会(13:30-15:10)

開会あいさつ   北海道民族学会 平田昌弘会長

研究発表

(1)落合いずみさん(室蘭工業大学/講師)

(13:40-14:10)

「日本語北奧方言からアイヌ語への「猫」の借用について」

 「猫」は日本語北奧方言でチャペといい、アイヌ語北海道方言でもチャペという。アイヌ語から北奧方言入った説や、その逆の説が唱えられてきたが、本稿は以下の二点から、北奧方言からアイヌ語に借用されたと主張する。まず、アイヌ語のcapeはアクセントが、アイヌ語の本来的な語に期待される位置(ここでは第二音節)に現れず、第一音節に現れる。次に、アイヌ語樺太方言では、「猫」はロシア語の形式を借用する。これら二点が猫を指す語の外来的由来を示唆するためアイヌ語におけるチャペは北奧方言からの借用語である。

(2)梅木佳代さん(北海道大学大学院文学研究院 博物館学研究室/専門研究員)

(14:10-14:40)

「近代北海道においてオオカミに向けられた態度と認識」

 かつて北海道に生息したエゾオオカミは害獣として駆除の対象とされ、明治時代に絶滅した。本発表では、オオカミと実際に遭遇した人々の反応や対応を事例として集約し、当時の基本的なオオカミ観について分析を行う。とくにオオカミとの遭遇時に人身・家畜被害を想定して防衛や被害防除のための行動をとっていたのか、益獣あるいは無害な存在とみなして特別な対応を必要としなかったのかという2つの軸を設けて全体の傾向を整理した。さらに本州以南の事例との比較を通して、近代北海道における人とオオカミの関係性の特質について考察する。

(3)蟬塚咲衣さん(北海学園大学大学院文学研究科日本文化専攻/修士課程2年)

(14:40-15:10)

「地域間交流による民俗文化の存続とその効果」

 少子高齢化や人口減少による担い手不足の問題を抱える地域や、被災地において、文化や芸能の存続の鍵を握るのは、地域外の団体の存在や技術協力といった支援であった。本研究では、「寿都松前神楽保存会」と奥尻島との文化交流と、「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座」による福島県への被災地支援活動という2つの事例を紹介し、これらの交流が支援側と被支援側の双方にもたらす効果について検討する。

※上記の時刻は目安です。

※発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。

〈休憩〉(15:10~15:30)

■総会・学会賞表彰式(15:30~16:30)

・総会:2020年度決算報告、2021年度予算案 ほか

・学会賞受賞者発表・表彰式

※今回の研究会・総会はZOOMを利用したオンライン形式で開催します。参加の際には、次の点にご留意ください。

・マイクおよびビデオは「OFF」のままにして参加する。

・研究・総会ともに質疑の際には、「チャット」による文字質問もしくは「マイク」による口頭質問でおこなう(マイクを使用する際には、マイクおよびビデオを「ON」にする)。

・総会の際、議案に対する賛否を表明する際には「反応」を使用する(賛成の場合にのみ「反応」ボタンを押すこととする)。

・発表の録画・録音、発表画面のキャプチャ(スクリーンショット)などをおこなわない。

以上

■開催日時:2021年6月27日(日)15:30~16:30

■実施方法:オンライン(Zoom開催)

■総会内容:2020年度決算報告、2021年度予算案、学会賞の表彰式、その他



議事録


1.2020年度決算および事業報告、ならびに2021年度予算案

 監査を受けた2020年度決算および事業報告が事務局より報告された。また、2021年度予算案について事務局から報告があり、原案通りに了承された。

 

2.2020年度学会賞の授与

 2020年度学会賞・奨励賞を阪口諒会員に授与することが報告された。受賞を受けて阪口会員から、自身の研究分野についての紹介や今後の抱負などが語られた。

 

3.役員改選について

 2021年度から任期2年間の新しい役員人事の提案があり、会員の承認を受けて新体制が発足した。

 

4.日本学術会議への登録について

 日本学術会議への登録について提案があり、会員の承認を受けた。

 

5.第2回研究会について

  本年度第2回研究会を、11月13~14日、浦幌町立博物館にて開催(新型コロナの感染状況により、オンライン開催の可能性あり)することが提案された。

 

【2021年度 北海道民族学会第1回研究会・総会プログラム】→終了しました

■開催日時:2021年6月27日(日) 13:30~16:30(予定)

■実施方法:オンライン(ZOOMミーティング)

   ※学会員以外で参加を希望される方は、6月25日(金)正午までに事前申し込みが必要です(参加無料)。

    下記学会事務局まで、氏名・連絡先を添えて電子メールでお申し込みください。

    折り返し、ミーティングIDなどをお知らせします。

      申込先:北海道民族学会事務局(中田)   E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

 

■研究会(13:30-15:10)

開会あいさつ   北海道民族学会 平田昌弘会長

研究発表

(1)落合いずみさん(室蘭工業大学/講師)

(13:40-14:10)

「日本語北奧方言からアイヌ語への「猫」の借用について」

 「猫」は日本語北奧方言でチャペといい、アイヌ語北海道方言でもチャペという。アイヌ語から北奧方言入った説や、その逆の説が唱えられてきたが、本稿は以下の二点から、北奧方言からアイヌ語に借用されたと主張する。まず、アイヌ語のcapeはアクセントが、アイヌ語の本来的な語に期待される位置(ここでは第二音節)に現れず、第一音節に現れる。次に、アイヌ語樺太方言では、「猫」はロシア語の形式を借用する。これら二点が猫を指す語の外来的由来を示唆するためアイヌ語におけるチャペは北奧方言からの借用語である。

(2)梅木佳代さん(北海道大学大学院文学研究院 博物館学研究室/専門研究員)

(14:10-14:40)

「近代北海道においてオオカミに向けられた態度と認識」

 かつて北海道に生息したエゾオオカミは害獣として駆除の対象とされ、明治時代に絶滅した。本発表では、オオカミと実際に遭遇した人々の反応や対応を事例として集約し、当時の基本的なオオカミ観について分析を行う。とくにオオカミとの遭遇時に人身・家畜被害を想定して防衛や被害防除のための行動をとっていたのか、益獣あるいは無害な存在とみなして特別な対応を必要としなかったのかという2つの軸を設けて全体の傾向を整理した。さらに本州以南の事例との比較を通して、近代北海道における人とオオカミの関係性の特質について考察する。

(3)蟬塚咲衣さん(北海学園大学大学院文学研究科日本文化専攻/修士課程2年)

(14:40-15:10)

「地域間交流による民俗文化の存続とその効果」

 少子高齢化や人口減少による担い手不足の問題を抱える地域や、被災地において、文化や芸能の存続の鍵を握るのは、地域外の団体の存在や技術協力といった支援であった。本研究では、「寿都松前神楽保存会」と奥尻島との文化交流と、「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座」による福島県への被災地支援活動という2つの事例を紹介し、これらの交流が支援側と被支援側の双方にもたらす効果について検討する。

※上記の時刻は目安です。

※発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。

〈休憩〉(15:10~15:30)

■総会・学会賞表彰式(15:30~16:30)

・総会:2020年度決算報告、2021年度予算案 ほか

・学会賞受賞者発表・表彰式

※今回の研究会・総会はZOOMを利用したオンライン形式で開催します。参加の際には、次の点にご留意ください。

・マイクおよびビデオは「OFF」のままにして参加する。

・研究・総会ともに質疑の際には、「チャット」による文字質問もしくは「マイク」による口頭質問でおこなう(マイクを使用する際には、マイクおよびビデオを「ON」にする)。

・総会の際、議案に対する賛否を表明する際には「反応」を使用する(賛成の場合にのみ「反応」ボタンを押すこととする)。

・発表の録画・録音、発表画面のキャプチャ(スクリーンショット)などをおこなわない。

以上