【2019年度 北海道民族学会第2回研究会のご案内】→ 終了しました

 日頃より、北海道民族学会の活動にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。2019年度 第2回研究会・総会を下記の日時・会場・プログラムで行います。

 多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

■日時:2019年10月19日(土) 

■主催:北海道民族学会、旭川市博物館

■会場:旭川市博物館

    〒070-8003 旭川市神楽3条7丁目(大雪クリスタルホール内)

    電話:0166-69-2004

https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/hakubutukan/index.html

[プログラム]

■展示観覧(11:10~12:00) 案内・解説:飯岡郁穂さん(旭川市博物館)

 研究会参加者を対象に、旭川市博物館の案内付き展示観覧をおこないます。ご希望の場合は11:10までに観覧料(大人300円)をお支払いの上、受付付近でお待ちください。

■研究会(13:30~16:30)

開会あいさつ

特別講演(13:30~14:30)

 講師:石田久大 さん(声楽家・元北海道教育大学教授)

 演題:「アイヌ歌謡教材化奮闘記」

研究報告(14:40~16:40)

(1)石原真衣さん(北海道大学文学研究院)

「〈沈黙〉から言葉を紡ぐ暴力」

 沈黙から言葉を紡ぐのは、いかにして可能だろうか。沈黙とは、「事実の隠蔽」から、「言葉の不在」、「第三項の排除」へと移行する事象である。本発表は、「サイレント・アイヌ」の沈黙に関する事例を、沈黙(論)と暴力(論)から理論化する試みである。語られないものを問うサバルタン論や物語論、今村仁司が展開した「第三項の排除」を含む暴力論を批判的に継承し、沈黙への問いを構造化したい。

(2)甲地利恵さん(北海道博物館)

「再考・アイヌの神謡の旋律構造について―「iwakahore」の旋律分析を中心に―」

 アイヌ口承文芸のうち「神謡」「英雄叙事詩」などは物語を旋律に乗せて語るが、その旋律は短い幾つかの型の組み合わせにより展開する。本発表では、司馬へペンレックさんが語る神謡「iwakahore」の旋律分析を通じて、発表者自身の先行研究における分析方法の見直しを図りつつ、アイヌ語の語りと旋律の結びつきの規則性を明らかにしていくための今後の課題について整理する。

(3)中田篤さん(北海道立北方民族博物館)

「トナカイ橇とスノーモービル―サハ共和国の事例から」

 1960年代に始まったいわゆる「スノーモービル革命」により、北方諸民族の雪上の移動・輸送手段は大きく変容し、犬橇やトナカイ橇の実用的な役割は失われつつある。しかし、特にトナカイ橇に関しては、一部でスノーモービルと共存しながら現在も日常的に活用されている。本発表では、ロシア・サハ共和国における事例から、トナカイ橇とスノーモービルの役割分担とその要因、そして今後の共存の可能性について検討する。

(4)村上智見さん(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)

「カフィル・カラ遺跡出土品にみるソグドの紡織技術と布利用について」
 シルクロード交易で栄えた中央アジアのソグディアナは、織物産地として知られていながら実物資料は極めて少なく、どのような織物が製作され利用されてきたのか、不明な点が多い。発表者が参加しているウズベキスタン共和国サマルカンド近郊のカフィル・カラ遺跡発掘調査では、アラブに攻撃された際に炭化した織物が多数出土した。これらについて、民俗例と比較するなどして技法を明らかにし、出土状況などから用途を考察する。

※上記の時刻は目安です。

※発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。

☆終了後、懇親会を予定しています。

***************************************

〒093-0042 網走市字潮見309-1

北海道立北方民族博物館 気付

北海道民族学会事務局

中田 篤

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

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 日頃より、北海道民族学会の活動にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。2019年度 第2回研究会・総会を下記の日時・会場・プログラムで行います。

 多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

■日時:2019年10月19日(土) 

■主催:北海道民族学会、旭川市博物館

■会場:旭川市博物館

    〒070-8003 旭川市神楽3条7丁目(大雪クリスタルホール内)

    電話:0166-69-2004

https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/hakubutukan/index.html

[プログラム]

■展示観覧(11:10~12:00) 案内・解説:飯岡郁穂さん(旭川市博物館)

 研究会参加者を対象に、旭川市博物館の案内付き展示観覧をおこないます。ご希望の場合は11:10までに観覧料(大人300円)をお支払いの上、受付付近でお待ちください。

■研究会(13:30~16:30)

開会あいさつ

特別講演(13:30~14:30)

 講師:石田久大 さん(声楽家・元北海道教育大学教授)

 演題:「アイヌ歌謡教材化奮闘記」

研究報告(14:40~16:40)

(1)石原真衣さん(北海道大学文学研究院)

「〈沈黙〉から言葉を紡ぐ暴力」

 沈黙から言葉を紡ぐのは、いかにして可能だろうか。沈黙とは、「事実の隠蔽」から、「言葉の不在」、「第三項の排除」へと移行する事象である。本発表は、「サイレント・アイヌ」の沈黙に関する事例を、沈黙(論)と暴力(論)から理論化する試みである。語られないものを問うサバルタン論や物語論、今村仁司が展開した「第三項の排除」を含む暴力論を批判的に継承し、沈黙への問いを構造化したい。

(2)甲地利恵さん(北海道博物館)

「再考・アイヌの神謡の旋律構造について―「iwakahore」の旋律分析を中心に―」

 アイヌ口承文芸のうち「神謡」「英雄叙事詩」などは物語を旋律に乗せて語るが、その旋律は短い幾つかの型の組み合わせにより展開する。本発表では、司馬へペンレックさんが語る神謡「iwakahore」の旋律分析を通じて、発表者自身の先行研究における分析方法の見直しを図りつつ、アイヌ語の語りと旋律の結びつきの規則性を明らかにしていくための今後の課題について整理する。

(3)中田篤さん(北海道立北方民族博物館)

「トナカイ橇とスノーモービル―サハ共和国の事例から」

 1960年代に始まったいわゆる「スノーモービル革命」により、北方諸民族の雪上の移動・輸送手段は大きく変容し、犬橇やトナカイ橇の実用的な役割は失われつつある。しかし、特にトナカイ橇に関しては、一部でスノーモービルと共存しながら現在も日常的に活用されている。本発表では、ロシア・サハ共和国における事例から、トナカイ橇とスノーモービルの役割分担とその要因、そして今後の共存の可能性について検討する。

※上記の時刻は目安です。

※発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。

☆終了後、懇親会を予定しています。 (会場未定)

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〒093-0042 網走市字潮見309-1

北海道立北方民族博物館 気付

北海道民族学会事務局

中田 篤

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

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皆様

当学会が後援する「第34回 北方民族文化シンポジウム 網走」が下記のとおり開催されます。

ご都合がよろしければ、ご参加を検討ください。

 

---記---

第34回 北方民族文化シンポジウム 網走 「環北太平洋地域の伝統と文化 4 アラスカ・ユーコン地域」

北太平洋を取り囲む地域は、自然環境や生物資源だけでなく、文化的にも類似性や共通性が指摘されてきました。本シンポジウムでは、環北太平洋沿岸の地域ごとに先住民文化の特徴や変遷、現状を総合的・学際的に比較・検討します。今回は、対象地域としてアラスカ、ユーコン地域を取り上げます。

◇シンポジウム

■日 程  令和元年(2019年)10月5日(土)・6日(日) 各日9:00~16:00

■会 場  オホーツク・文化交流センター(エコーセンター2000) 大会議室[網走市北2条西3丁目/TEL.0152-43-3704]

■内 容  国内外の専門家・研究者による研究発表(同時通訳付き)【参加無料】

10月5日

第1部:北アメリカ北部の先住民文化とアート

「北米アラスカ・北西海岸研究からみた環北太平洋沿岸諸先住民文化の比較研究の展望」 岸上 伸啓(人間文化研究機構)

「ユーコン・ファースト・ネーションと同地域のアート史」 U. カンペン(アーティスト, トゥショーニ・オオカミ氏族・独立研究者[カナダ])

第2部:北アメリカの先史文化

「北東アジアおよび新大陸における人類居住の道筋:古代遺伝子と考古学研究の成果から」 B. ポッター(アラスカ大学フェアバンクス[アメリカ])

「北海道とアラスカの細石刃石器群―その類似と差異」平澤 悠(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター)

コメント:岡田 淳子(北海道立北方民族博物館前館長)

 

10月6日

第3部:アラスカの先住民文化

「アラスカ先住民による環境管理」 近藤 祉秋 (北海道大学 アイヌ・先住民研究センター)

「アラスカ先住民の現代美術を読み解く:グローバル化した世界のストーリーテリング」 是恒 さくら(東北大学 東北アジア研究センター)

コメント:大村 敬一(放送大学)

第4部:ユーコンの先住民文化

「ユーコン準州先住民によるサケ資源管理の制度的背景」 野口 泰弥(北海道立北方民族博物館)

「内陸トリンギットと描かれた動物」 山口 未花子(北海道大学大学院文学研究院)

 

*当シンポジウムは網走市から助成を受けて開催しています。

*道民カレッジ連携講座(ほっかいどう学12単位〈1日目6単位、2日目6単位〉)(予定)

主催 一般財団法人北方文化振興協会・北海道立北方民族博物館

後援 網走市、網走市教育委員会、北海道民族学会、北海道考古学会、北海道博物館協会

 

■北方民族博物館視察 10月5日(土)16:00~17:30(予定)

シンポジウム参加者による北方民族博物館の展示視察をおこないます。(貸切バス利用、参加無料)

 

■レセプション 10月5日(土)18:30~(予定)

発表者を囲むレセプションを開催します。参加ご希望の方は事前にお申込みください。

会費:5,000円(当日申し受けます。)

会場:網走セントラルホテル(南2条西3丁目/TEL.0152-44-5151)

 

■弁当の斡旋  10月5日(土)・6日(日)

昼食用の弁当を斡旋いたします。1食800円です。ご希望の方は事前にお申し込みください。(代金は当日、受付にて申し受けます。)

 

◇関連事業

北方民族音楽コンサート 森と草原の響き ~カンテレ&馬頭琴コンサート

出演 RAUMA(ラウマ) (あら ひろこ [カンテレ] / 嵯峨(さが) 治彦(はるひこ) [馬頭琴・喉(のど)歌])

日時 令和元年(2019年)9月24日(火) 18:00 開場、18:30 開演

入場無料(要整理券)

会場 オホーツク・文化交流センター(エコーセンター2000) エコーホール

主催 一般財団法人北方文化振興協会・北海道立北方民族博物館

後援 網走市、網走市教育委員会、網走市文化連盟

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【申し込み・お問合せ先】

〒093-0042 網走市字潮見309-1 北海道立北方民族博物館内・北方民族文化シンポジウム事務局

TEL.0152-45-3888 / FAX.0152-45-3889 / E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

(担当 博物館課:笹尾、学芸グループ:中田)

※シンポジウムのお申し込みは、次の事項について、ファックス、郵便、電子メール等にてご連絡ください。

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第34回北方民族文化シンポジウム参加申込書 Application Form

ふりがな

氏  名 

電話番号

 

北方民族博物館

視察 (10/5)

弁当 Box Lunch

レセプション

10/5

10/5

10/6

   

参  加

不参加

不要

不要

参  加

不参加

 

*氏名には必ずふりがなを付してください。

**電話番号は開催内容に大きな変更が生じた場合等の連絡に利用させていただきます。

 

北海道民族学会会員の皆様

 

 北海道民族学第16号に論文、研究ノート、書評等を投稿される予定の方は10月31日(木)までに事務局(下記アドレス)にエントリーを申し出て下さい。それまでに申し出ることができない事情のある方は、事務局まで必ずご相談ください。

 なお、原稿につきましては、11月末日が〆切となっております。

 投稿希望者は、投稿規定、執筆要領を必ずご参照ください(学会ホームページからも投稿規定・執筆要領がダウンロードできるようになっております)。

投稿規定:http://hes.official.jp/index.php/info10/ac01

執筆要領:http://hes.official.jp/index.php/info10/ac02

 また、投稿用チェックシートに従って事前に原稿をチェックの上、チェック済シートを付けて投稿ください(同じく学会ホームページ、執筆要領の「10.論文・研究ノートの投稿用チェックシート」のリンクからダウンロードできます)。

 皆さまからの積極的なエントリーをお待ちしています。

 

北海道民族学会事務局(中田 篤)

〒093-0042 網走市字潮見309-1   北海道立北方民族博物館 気付

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

国際ワークショップ「民博が所蔵するアイヌ民族資料の形成と記録の再検討

          ―データベースとその活用」のご案内

みなさま

ご無沙汰しております。

現在、私たちが来春の公開をめざして進めておりますアイヌ民族資料データベースに関連して、

国内外のアイヌ資料を所蔵する機関の資料情報の整理・公開の状況や将来的な連携のあり方などについて

事例報告や討論をおこなうワークショップを開催いたします。

ご案内期間が短く、恐縮ですが、ご参加いただければ、幸いです。

問合せ・お申し込みは直接、齋藤までお送りください。

(ホームページに出ている連絡先でも結構です)

■日時:2019年9月15日(日)10:30 - 16:20

■場所:国立民族学博物館 第4セミナー室(2階)

■一般公開(参加無料/要事前申込/定員50名)

■使用言語:日本語、ロシア語(同時通訳あり)

詳細はホームページをご覧ください。

http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/news/ifm/20190915

また、前日9/14(土)午後にも以下の関連ワークショップがあります。

併せてご参加いただければ、幸いです。

■2019年9月14日(土)15:30~17:30 

■フォーラム型情報ミュージアムプロジェクト「中央・北アジアの物質文化に関する研究」関連

「バラートシ・バログによる1908-1914年のアムール・サハリン地域におけるツングース系諸民族の調査と 

 民博のコレクションとの関係」

■場所:国立民族学博物館 第4セミナー室(2階)

・代表・司会 寺村裕史

・イストヴァン・サンタ(ハンガリー科学アカデミー 民族学研究所 研究員)

「1908-1914年のバラートシ・バログのフィールドワークについて」

・ダヴィド・ショムファイ(ハンガリー科学アカデミー 民族学研究所 研究員/民博客員研究員)

「バラートシ・バログの収集資料と民博のコレクションとの関係」

※ロシア語―日本語の逐次通訳あり

8月29日からは特別展も始まります。

http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20190829kyoui/index

皆様のご参加をお待ちしております。

******************

     齋藤 玲子 Reiko SAITO

〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1

      国立民族学博物館

       学術資源研究開発センター

National Museum of Ethnology

Phone 06-6876-2151(代)

    06-6878-8315(直)

Fax   06-6878-7503

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