■開催日時・会場

日時:2005年7月3日(日)15:30-18:00
会場:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(通称:W棟)W309教室
(札幌市北区北10条西7丁目、地下鉄南北線北12条駅下車・徒歩10分)

■総会(15:30-18:00)       *詳しい議事録はこちら

1.議題

(1) 2004年度事業報告および決算の承認の件
(2) 2005年度事業計画および予算の議決の件
(3) 2005年度からの年会費の徴収額の議決の件
(4) 役員改選について

2.報告事項

(1)日本文化人類学会北海道地区からの事業報告および研究懇談会助成金の使途についての報告

3.意見交換


議事録



2005.7.26

北海道民族学会 平成17年度 定期総会 報告書


北海道民族学会  
会長 津曲 敏郎 


日時; 平成17年7月3日 午後3時40分から午後6時まで  
場所; 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W309号室 
出席者数; 29名(出席者名簿による) 
平 成 17 年 度 総 会 の 概 要
① 下記の通り議題を提出し、承認ならびに議決されました。       
② 日本文化人類学会北海道地区からの事業報告が行われました。
③ 今後の本会の運営について意見交換を行いました。

以上


目 次

A. 議題
A - 1. 平成16年度 事業報告および決算
A - 2. 平成17年度 事業計画および予算
A - 3. 平成17年度よりの年会費の徴収額の議決
A - 4. 役員選任

B. 報告事項
B - 1. 日本文化人類学会北海道地区からの事業報告

C. 意見交換
C - 1. 今後の会員数の増大をいかにはかるか。
C - 2. 創刊された「会報」をいかに実りあるものにしていくか。
C - 3. 会の活動全体をいかに活性化するか。 

D. 新入会員(お知らせ)


A. 議題:提出議題に対する承認と議決の内容について

A - 1. 平成16年度 事業報告および決算の承認の件;

A-1-1. 会員の動静
(1) 本会会長を務められました和田完先生が04年9月に逝去されました。本会から花輪をお送りしました。
(2) 2名の方から退会の申し出がありました。

A-1-2. 事業報告
以下の通り事業を行いました。

① 2004年6月27日

北海道大学にて 定期総会を開催

② 2004年6月27日

北海道大学にて 日本文化人類学会北海道地区と共催で本年度第1回研究発表大会を開催

③ 2004年9月30日

北海道大学にて 運営委員会を開催
議題
・日本文化人類学会北海道地区と共催で行う講演会について。
・日本文化人類学会から北海道地区に割り当てられる研究懇談会助成金に対する対応について。
・事務局各担当部署の作業の進捗状況等について。
・その他

④ 2004年10月31日

北海道大学にて 日本文化人類学会北海道地区と共催で講演会を開催。講演者 ナンシー・ローゼンバーガー氏(米国オレゴン州立大学人類学部教授)。
演題「医療人類学とアメリカにおける食の安全性」

⑤ 2005年1月22日

北海道大学にて 日本文化人類学会北海道地区と共催で本年度第2回研究発表大会を開催

⑥ 2005年3月 5日

北海道大学にて 日本文化人類学会北海道地区と共催で講演会を開催。講演者 太田好信氏。演題「太田好信・浜本満(編)『メイキング文化人類学』の舞台裏」

⑦ 2005年7月 2日

『北海道民族学会報』の発行(奥付は2005年3月31日)
2日に行われた17年度の研究懇談会ならびに3日に行われた研究発表大会と総会に出席した会員と新入会員に配布(欠席の会員には郵送)。

⑧ 2005年7月 2日

「平成16年度 北海道民族学会名簿」を作成、2日に行われた17年度の研究懇談会ならびに3日に行われた研究発表大会と総会に出席した会員に配布(会員70名の内 、38名から用紙の返信あり。当日欠席の会員には郵送)。

A-1-3. 決算;報告どおり承認されました。

A - 2. 平成17年度 事業計画および予算の議決の件;下記の通り議決されました。

A-2-1. 本年度の事業計画
(1) 定期総会の開催。
(2) 日本文化人類学会北海道地区との共催で二回の研究発表大会の開催(7月および1月を予定)
(3) 日本文化人類学会北海道地区との共催で複数回の講演会を開催(7月ほか)
(4) 『北海道民族学会会報』の刊行
(5) 平成17年度名簿の作成
(6) その他

A-2-2. 平成17年度予算;原案どおり承認されました。

A - 3. 平成17年度よりの年会費の徴収額の議決の件;年会費を一人につき3,000円と決定いたしました(日本文化人類学会会員を兼ねる方からも徴収します)。

A - 4. 役員選任の件;下記の通り選任いたしました。

会   長:津曲 敏郎

運営委員:沖野 慎二 出利葉 浩司 岡庭 義行(帯広地区) 松岡 悦子(旭川地区)
     桑山 敬己 林 美枝子 中田 篤(網走地区) 佐々木 亨 野口 明広
     中村和之(函館地区)

顧   問:岡田 淳子 谷本 一之

B. 報 告 事 項

B - 1. 日本文化人類学会北海道地区から、事業報告ならびに研究懇談会助成金の使途について、下記の通り報告がありました。

(1) 日本文化人類学会北海道地区は北海道民族学会との共催で二回の研究発表大会と二回の研究懇談会を開催しました。(北海道民族学会事業報告・上記A-1-2.参照)

(2) 二回の研究懇談会の経費は日本文化人類学会が北海道地区に交付している研究懇談会助成金によって賄われており、北海道民族学会からの拠出はありません。

① 平成16年度は交付額は5万円でした。
② 講師謝金としてひとりにつき2万円、計4万円支出しました。
③ うち1回は講師が米国の方でしたので通訳をお願いしました。通訳謝金とお茶代などの諸経費を合わせて1万円を支出しました。

(3) 平成17年度は日本文化人類学会から研究懇談会助成金として6万2500円交付されました。したがって今年度は講演会を3回行いたいと考えています。

(4) すでに北海道民族学会と共催で、下記の通り本年度第一回の研究懇談会を開催しました。

日時; 平成17年7月2日(土) 午後2時から午後5時まで
場所; 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W309号室 
講師; Sydney Cheung 氏 (香港中文大学人文学部) 
題目; 「人類学者と環境保護」

以上


C. 意 見 交 換

 次の三点につきまして会員各位のご意見を求めましたところ、下記のような質問や意見がありました。ご意見については、今後運営委員会で検討させていただきます。

C - 1. 今後の会員数の増大をいかにはかるか。        
C - 2. 創刊された「会報」をいかに実りあるものにしていくか。
C - 3. 会の活動全体をいかに活性化するか。         

(1) 質問;インターネットホームページのサーバーはどうなっているのか?
   独自にサーバー契約をしてホームページを立ち上げているとするなら、ホームページ維持費は5,000円では済まないはずではないか?

   回答; 現在は、民間プロバイダーが提供している無料ホームページサービスを使って、HP(試行版)を作成中です。5,000円はそのHP向けの情報とりまとめ、およびその情報をサーバーにアップするアルバイト代として支出しました。

  試行版HPアドレスは、http://www.geocities.jp/dou_minzoku/ です。

(2) 意見;ホームページをもっと活用してはどうか。
  現在、本学会の活動についても日本文化人類学会のホームページ上などで情報の掲示が行われている。これから本学会のホームページの活用も盛んになると考えるが、研究発表会の案内で発表の要旨を掲示したり、より多くの情報を提供する努力をすべきではないか。

(3) 意見;「会報」の誌面作りについて
  誌面作りではまだまだ工夫の余地があるのではないか。より高度な編集ソフトを活用して誌面作りをするべきだ。活字フォントの選び方を工夫したり、後注をやめて脚注にして読みやすくするなど、様々な工夫の余地がある。

(4) 意見;「会報」の普及について①
  公立図書館や大学図書館に購読会員になってもらって購読してもらってはどうか。いくつかの学会では大学図書館に発刊雑誌を受け入れてもらう際、このような手続きを執っているようだ。

(5) 意見;「会報」の普及について②
  書店(古書店)と契約をして「会報」を販売する手段を講じてみてはどうか。 
  会員以外への「会報」の配布の手段も考えるべきである。

(6) 意見;会費について
  本年度は学生と有職者の別なく一律に3000円と決定したが、今後学生会員に対しての割引を検討してもらいたい。

(7) 意見;卒業論文や修士論文の発表会を企画してはどうか
  今後の研究発表大会では、会員であることが条件となるが、学部学生が会員になろうとすることは考えにくい。その一方で、彼らも卒業研究を行うが、その成果を発表する機会は少ない。そこで、特別に学部学生の卒業研究や修士課程院生の修士論文研究の発表会を開催してはどうか。本会会員(日本文化人類学会と共催で行うならその会員も含む)である指導教員の推薦を受けた学生や院生を対象として、会員ではない若い研究者に発表の機会を作るのである。このような行事は、国内各地の日本文化人類学会支部や他の学会においても盛んに行われている。本会でも実施を検討してはどうか。

D. 新入会員の紹介

 8人の方々が7月2日~3日に新たに加入なさいました。

北海道民族学会では、学会員間で相互に情報をやりとりできることで、より広範な、また積極的な学術活動ができるようになると考え、メーリングリスト(英語でmailing list、以下MLと略)を開設しました。

MLとは、複数の人に同時に電子メールを配信(同報)するシステムです。

MLでは、参加メンバーの電子メールアドレスがリストに登録され、そのほかにMLの代表電子メールアドレス(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)が作成されています。

この代表アドレスに電子メールを送信すると、それがリストに登録されたメンバー全員のアドレスに転送される仕組みになっております。

事務局からのお知らせをお送りするだけでなく、会員の皆さまからも情報発信していただき、交流(宣伝)の場として活用していただければと考えております。

ぜひ積極的にご活用ください。

※MLに投稿するには、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要があります。登録されていないアドレスからの投稿は受け付けておりませんのでご注意ください。

ただいま、北海道民族学会公式サイトのリニューアルを行っています。

データの欠落やリンクの不具合などまだ調整しなければならないことも多く、ご迷惑をおかけしますが、よろしくご了承ください。

なお、2017年10月28日現在の公式サイトは

http://douminzoku.web.fc2.com/

になります。

◇ 北海道民族学会 平成18年度(2006)第2回研究会 ◇

■開催日時・会場
  日時: 2006年12月10日(日)13:30~15:30
  会場: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(通称:W棟)W309教室
       (札幌市北区北10条西7丁目、地下鉄南北線北12条駅下車・徒歩10分)

■研究会プログラム

高泉拓(北海道大学大学院)
「ある発砲事件に見るアメリカ・『銃文化』―フリーズ事件に見る銃暴力のあり方」
1992年に起きた日本人留学生射殺事件(フリーズ事件)をもとにルイジアナ州・バトンルージュ、ひいてはアメリカ・銃文化の諸相を描き出す。より具体的には、事件を引き起こした因果関係の連鎖からバトンルージュの銃文化、銃による暴力のあり方を描写する。公使者が感じた恐怖、銃が存在したこと、加害者と被害者の遭遇、発砲という4つの側面に分けて、その要因から当該地域の当時の様相へと迫るものである。

十川大輝・渡辺佳之・澤見一枝(札幌国際大学大学院地域社会研究科)
「札幌市の霊園調査を通した墓所文化の現在」
戦後、札幌では市町村合併や道路工事などを理由として自治体主導の集合的な「霊園」が設置された。現在は僅かに残る旧設墓地以外、市営の「公営霊園」、社団法人等が運営の「都市型公園墓地」に分類されている。市営が設置当時の維持管理を継続している一方、その他の霊園では送迎サービスやお参り代行などの工夫を行ったり、誰でもが参加可能な盂蘭盆会を催すなど、従来の墓地が持っていた意味づけは大きく変化しつつある。札幌市の霊園のあり方を通し、都市における墓所の現在について報告する。

松岡悦子(旭川医科大学)
「出産・育児の文化と睡眠」
近年、産後の睡眠が不規則になることとマタニティーブルーズや産後うつ病との関係がいわれるようになっている。だが、そんな症状がまったく認識されていない文化もある。そのような文化では母子はどのように眠っているのだろうか。

2006b

■開催日時・会場

日時:2006年7月9日(日)13:00-16:00
会場:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(通称:W棟)W202教室
(札幌市北区北10条西7丁目、地下鉄南北線北12条駅下車・徒歩10分)

■研究会(発表者と題目)

 1.若林 和夫(当学会会員):
  「現代漫画表現とアイヌイメージ ~他者表現の中のアイヌ~」

 2.下茂 英輔(北海道大学 院生):
  「資源としてのエスニシティ ~カナダ・バンクーバーの新移民の語りから~」

 3.片桐 保昭(北海道大学 院生):
  「地域アイデンティティとランドスケープデザインの構築」

 4.野手  修(藤女子大学):
  「視覚的アポリアとしての未来:チェンナイ市における野外広告」
 
 5.林 美枝子(札幌国際大学):
  「沖縄県粟国島の民俗医療について」

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