国際シンポジウム「間宮林蔵が見た世界-サハリン島・デレン・石碑」

① 函館会場  ポスター (pdf)
■趣 旨 平成21(2009)年は、間宮林蔵がアムール河下流域を踏査し、デレンの満洲仮府で3人の清朝の官吏、トジンガ・ボルフンガ・フェルヘンゲと名刺を交換してから200年目にあたる。旅行の後、間宮林蔵は村上貞助の援助を得て報告書を2冊作成した。その『北夷分界余話』・『東韃地方紀行』は、サハリン島やアムール河の下流域に居住する先住民族の文化を研究する上で貴重な文献である。函館市中央図書館には、『東韃地方紀行』の写本が所蔵されている。また市立函館博物館には、間宮林蔵がデレンからの帰路に遠望した2基の石碑の拓本がある。この函館市で、国際シンポジウム「間宮林蔵が見た世界」を開催し、函館市の文化財を皆さんに広く知っていただく。
 また、清朝のアムール河流域・サハリン島支配についての専著のある松浦茂氏をはじめとして、国内外の研究者を招へいし、間宮林蔵の業績を学術的に検討する。

■日 時 平成21年8月30日(日)9時30時~16時30分
■会 場 函館市中央図書館 視聴覚ホール・ロビー 〒040-0001 函館市五稜郭町26番1号
■主 催 「間宮林蔵の大陸の旅200年」実行委員会
  共 催 函館市中央図書館
  後 援 北海道民族学会・函館市教育委員会(予定)
■内 容 <基調講演> 
       松浦  茂(京都大学教授)
         「19世紀初頭江戸幕府の北方調査」
       <報 告>  
       大塚 和義(大阪学院大学教授)
        「間宮林蔵『東韃地方紀行』の道をたどる」      
       タチヤーナ=P=ローン(サハリン州立郷土誌博物館館長)
        「間宮林蔵と200年後のサハリンの旅」
       中村 和之(函館工業高等専門学校教授)
        「1809年9月5日に間宮林蔵は何を見たか?」
      <総合討論> 司会 小川 正樹(函館ラ・サール高等学校教諭)
■展 示 函館市中央図書館蔵の『北蝦夷図説』・『東韃紀行』など関係資料
      国立公文書館内閣文庫蔵の『北夷分界余話』・『東韃地方紀行』のパネル
      市立函館博物館蔵の「勅修奴児干永寧寺記」「重建永寧寺記」拓本
■備 考 参加は無料。事前の申し込みは不要。当日配布する資料集は実費頒布とする。    

② 稚内会場  ポスター (pdf)
■趣 旨 平成21(2009)年は、間宮林蔵がアムール河下流域を踏査し、デレンの満洲仮府で3人の清朝の官吏、トジンガ・ボルフンガ・フェルヘンゲと名刺を交換してから200年目にあたる。旅行の後、間宮林蔵は村上貞助の援助を得て報告書を2冊作成した。その『北夷分界余話』・『東韃地方紀行』は、サハリン島やアムール河の下流域に居住する先住民族の文化を研究する上で貴重な文献である。稚内市は、間宮林蔵の出発地である宗谷場所の近くに位置し、そこには間宮林蔵の銅像などが設置されている。この稚内市で、国際シンポジウム「間宮林蔵が見た世界」を開催することで、間宮林蔵の事跡について稚内市民の皆さんに知っていただくことを目的とする。

■日 時 平成21年9月5日(土)10時~16時30分
■会 場 稚内総合文化センター 小ホール  〒097-0022 稚内市中央3丁目13番23号
■主 催 「間宮林蔵の大陸の旅200年」実行委員会
  後 援 北海道民族学会
■内 容 <基調講演> 
       佐々木 利和(国立民族学博物館教授)
        「林蔵の見た樺太」
       <報 告>  
       佐々木 史郎(国立民族学博物館教授)
        「デレンを探して―間宮林蔵はどこまで行ったのか?―」          
       タチヤーナ=P=ローン(サハリン州立郷土誌博物館館長)
        「間宮林蔵と200年後のサハリンの旅」           ※ 通訳:垣内 あと
       中村 和之(函館工業高等専門学校教授)
        「1809年9月5日に間宮林蔵は何を見たか?」
       <総合討論> 
       司会:内山 真澄(稚内市教育委員会学芸員)/千田 周二(北海道稚内高等学校教諭)
■展 示 国立公文書館内閣文庫蔵の『北夷分界余話』・『東韃地方紀行』のパネル展示
■備 考 参加は無料。事前の申し込みは不要。当日配布する資料集は実費頒布とする。
       タチヤーナ=ローン館長は、諸般の都合によりビデオでの報告となる予定である。