日本文化人類学会 北海道地区 研究懇談会
主催:日本文化人類学会北海道地区 後援:北海道民族学会
■日 時:2008年7月26日(土) 15:00~
■会 場:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟(W棟) 309号室
■発 表:秦兆雄 氏(神戸外国語大学准教授)
「中国農村出身の人類学者が見た日本農村―日中文化比較に向けて」
秦兆雄氏は1962年中国湖北省農村の生まれ。
1980年9月、武漢大学入学と同時に都市に移り住む。
1982年3月に来日。都市に居住しながら日本の農村社会に強い関心を抱き、金沢大学文学部在籍中に石川県の農村で現地調査を行う。
さらに東京大学大学院在籍中には千葉県の農村で調査を実施。
その後、1989年から2004年まで、主に中国の出身村で調査を行う。その成果をもとに『中国湖北農村の家族・宗族・婚姻』(風響社、2005年)を出版。
2006年4月以降は、石川県、千葉県、岩手県、兵庫県などで農村調査に従事。
秦氏は「中国農村の子」としての経験を生かし、中国農民の視点から日中両国の家族・親族・宗教儀礼の考察を進めており、日本および欧米における人類学的研究の相対化を試みている。