北海道民族学会の皆さま

「北大とアイヌ」を考える連続学習会のご案内を申し上げます。
目前となりますが、アイヌの当事者の声を聴く機会となります。ぜひご参加ください。

小田博志

「北大とアイヌ」を考える連続学習会・第6回(オンライン学習会)
「北大の歴史、アイヌ遺骨問題、そして謝罪について考える」
話題提供者:木村二三夫さん(平取「アイヌ遺骨」を考える会共同代表・平取アイヌ協会副会長)
司会進行:加藤博文(北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授)

内容:
10月末に地域返還の枠組みで進められてきたアイヌ民族の祖先の遺骨が平取へ返還されることになります。
これまで大学に保管されるアイヌ民族の祖先の遺骨の返還問題について、様々な角度から意見を表明し、返還へ向けて取り組んで来られた木村二三夫氏を話題提供者にお招きし、
札幌農学校に始まるアイヌ民族の大地にたつ北海道大学の歴史と植民地主義との関わり、そこに端を発するアイヌ民族の遺骨問題と国や大学の責任や謝罪問題についてお話しいただきます。
アイヌ民族の祖先の遺骨返還をめぐっては、地域社会の中にも多様な意見と声があります。大学から返還される祖先の遺骨を迎え入れる地域コミュニティ側の声を直接うかがいたいと思います。
また後半の討論では、これまでアイヌ民族側が返還に先立ち求めてきた大学からの公的謝罪について、それを妨げるものは何か。またどのような対話によって謝罪の実現に近づけるかについて意見交換したいと思います。

日時:10月19日(月)18:30-20:00
Zoomミーティングで行います。当日18:15から接続できます。
https://zoom.us/j/9905619425?pwd=NHZjTEJVSlJXK0pubmFvV00xbk9UUT09
ミーティングID: 990 561 9425
パスコード: 206050

主催:「北大とアイヌ」を考える会
※「北大とアイヌ」を考える会は、北大が研究目的で各地から集めたアイヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私たちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。
https://sites.google.com/view/ikotsumondai-kensyou/北大とアイヌを考える会
お問い合わせ:加藤博文このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。;

北海道民族学会会員の皆様

 「北海道民族学」第17号に論文、研究ノート、書評等を投稿される予定の方は10月31日(土)までに事務局(下記アドレス)にエントリーを申し出て下さい。それまでに申し出ることができない事情のある方は、事務局まで必ずご相談ください。

 なお、原稿につきましては、11月末日が〆切となっております。

 投稿希望者は、投稿規定、執筆要領を必ずご参照ください(学会ホームページにも投稿規定・執筆要領が掲載されています)。

投稿規定:http://hes.official.jp/index.php/info10/ac01

執筆要領:http://hes.official.jp/index.php/info10/ac02

 また、投稿用チェックシートに従って事前に原稿をチェックの上、チェック済シートを付けて投稿ください(同じく学会ホームページ、投稿規定の「10.論文・研究ノートの投稿用チェックシート」のリンクからダウンロードできます)。

 皆さまからの積極的なエントリーをお待ちしています。

北海道民族学会事務局(中田 篤)

〒093-0042 網走市字潮見309-1   北海道立北方民族博物館 気付

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

【2020年度 北海道民族学会第2回研究会のご案内】→ 終了しました

日頃より、北海道民族学会の活動にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。

2020年度 第2回研究会・総会を下記の日時・会場・プログラムで行います。

多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

 

■日時:2020年10月31日(土)13:30~17:00、11月1日(日)9:00~11:40(エクスカーション)

■主催:北海道民族学会、伊達市教育委員会(予定)

■会場:だて歴史の杜カルチャーセンター 2F 視聴覚室、集会室2

    〒052-0012 伊達市松ヶ枝町34-1、Tel. 0142-22-1515

        https://www.city.date.hokkaido.jp/hotnews/detail/00001542.html

 

【プログラム】

[10月31日(土)]

■展示観覧(11:00~11:50)

研究会参加者を対象に、だて歴史文化ミュージアムの案内付き展示観覧をおこないます。ご希望の場合は11:00までに受付付近でお待ちください。

※観覧料(大人300円)は参加者の自己負担とさせていただきます。

 

■研究会(13:30~16:30)

開会あいさつ

 

特別講演(13:30~14:30)

 講師:永谷 幸人 さん(伊達市教育委員会生涯学習課文化財係/学芸員)

 演題:「17世紀の有珠アイヌの生活と災害の影響」(仮)

 

研究報告(14:40~16:10)

(1)宮本花恵さん(北海道立北方民族博物館/学芸員)(14:40~15:10)

「北海道における仏教寺院建立 -小樽天上寺を事例に」

 北海道における仏教寺院の進出について小樽天上寺の事例から検討する。松前藩政下では蝦夷地に仏教教団の進出はなかったが、幕府直轄地になって以後、仏教寺院が誕生した。これが蝦夷三官寺とよばれる寺院であり太平洋側に建立された。松前藩復領期を経て、幕府再直轄後に小樽も含めた日本海側にも数多くの寺院が誕生する。これら建立の経緯には、商人からの要望など、近世の渡島半島以南の寺院にはみられない特徴を指摘できる。

 

(2)佐々木史郎さん(国立アイヌ民族博物館/館長)(15:10~15:40)

「国立アイヌ民族博物館を開館してみて」

 2020年7月12日に国立アイヌ民族博物館がようやく開館した。一体的に運営されるウポポイ(民族共生象徴空間)の開業の一環である。新型コロナウイルス感染のために開館が延期され、さらにいろいろな制約を受けての出発だったが、今のところ順調に来館者数は伸びている。報告者は2016年に博物館の準備状況に関する報告を行ったが、本報告では開業した段階での博物館のあり方について自己反省をしてみたい。そしてフロアからのご意見を今後の博物館の改善に活かしていきたいと考えている。

 

(3)蟬塚咲衣さん(北海学園大学大学院文学研究科/修士課程1年)・佐々木理子さん(横浜国立大学大学院環境情報学府/修士課程1年)・浅妻佑軌さん(北海学園大学人文学部日本文化学科/4年)・高橋佑惟さん(北海学園大学人文学部日本文化学科/4年)・稲垣森太さん(奥尻町/学芸員)・手塚薫さん(北海学園大学人文学部/教授)(15:40~16:10)

「場所の可視化と記憶地図」

 奥尻島で場所に根ざした共同体の可視性を高める「記憶地図」を学生と地元住民の対話に依拠しながら作成している。地元で継続されている2つの年中行事を扱った。記憶をアーカイブし後世に伝える手段は多数あり一長一短がある。記憶地図がユニークなのは、聞き取りした情報を位置情報と結び付けて解釈している点にある。多様な証言を地図上に定位させることで、話し手と聞き手の合理的で円滑なコミュニケーションをはかることができる。私たちの過去数年間の取り組みを紹介する。

※上記の時刻は目安です。

※発表時間は30分(発表20分、質疑10分)とし、進行状況に応じて適宜休憩を入れることとします。

 

■学会賞表彰式(16:30~17:00)

 

[11月1日(日)]

■エクスカーション(9:00~11:40)

9:00 史跡北黄金貝塚公園集合

9:00~9:45 史跡北小金井貝塚見学(解説付き、入館無料)

10:20~10:50 バチラー夫妻記念教会堂見学(解説付き、入館無料)

11:00~11:40 有珠善光寺宝物館見学(解説付き、入館料500円[自己負担])

 

【申し込み】

エクスカーションへの参加をご希望の方は、事前に事務局にお申し込みください。

また、エクスカーションでは、自家用車での移動を想定しております。

お申し込みの際に、

①ご自身の車に乗り合わせをさせていただける方、

②乗り合わせの車を利用したい方、

は事務局にお知らせください。

 

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〒093-0042 網走市字潮見309-1

北海道立北方民族博物館 気付

北海道民族学会事務局

中田 篤

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

学会HP: http://hes.official.jp/index.php

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北海道民族学会の皆さま

7月開催の予定が延期となっておりました学習会の日程が決まりましたので、

改めてご案内申し上げます。ご関心のある方の参加をお待ちしております。

小田博志

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「北大とアイヌ」を考える連続学習会 第5回

 

大学と先住民族との関係および研究倫理のあり方:カナダ・ユーコンの事例に学ぶこと

話題提供者:葛西奈津子、山口未花子、小田博志

 

プロフィール

葛西奈津子:京都大学大学院人間・環境学博士後期課程単位取得満期退学。北海道大学CoSTEP特任准教授、客員准教授を経て、2019 年カナダ・ユーコンカレッジHeritage & Culture program修了、 2020年3月まで、同カレッジ附属Yukon Research Center / Northern Climate Exchange 部門の研究助手として勤務。

山口未花子:北海道大学大学院文学研究院准教授。カナダ・ユーコン準州の先住民と動物の関係についてフィールドワークを続けている。著書に『ヘラジカの贈り物』春風社など。

小田博志:北海道大学大学院文学研究院教授。ドイツにおける平和の調査から発展して、脱植民地化と生命論をテーマに研究を進めている。著書に『平和の人類学』法律文化社など。

 

内容:北大とアイヌ民族との関係を考え、よりよいものに変えていくために、海外の事例に学び、それをここ北海道の現場に活かすことも有益である。今回は、カナダのユーコン準州における、先住民族とユーコン大学との共働のプロジェクトやカリキュラム、ならびにカナダ・ユーコンにおける先住民族の視点を踏まえた研究倫理について、3名の話題提供者より報告を行い、それをこの北海道の地で、先住民族とともにある大学の組織、カリキュラムの立案、遺骨返還の実現、研究倫理の実質化、先住権の回復、ひいては脱植民地化にどう活かすことができるか、また問題点は何かなどをディスカッションしたい。

 

日時:2020年9月30日(水)18:30-20:30

参加⽅法:zoom(ウェブ会議システム)で⾏います

参加申し込みが必要です。以下から登録をお願いします。

https://zoom.us/meeting/register/tJUucOihpzMsHNC9OqJZwnv4bQ3TyYV1JnZY

 

共催: 「北大とアイヌ」を考える会/科研費基盤研究(C)「脱植民地化過程の中の遺骨返還と人類学者の公共的役割」

※「北大とアイヌ」を考える会は、北大が研究目的で各地から集めたアイヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私たちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。

https://sites.google.com/view/ikotsumondai-kensyou/北大とアイヌを考える会

 

お問い合わせ:小田(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。), 山口(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)

北海道民族学会の皆様へ

 

2020年7月15日、地理情報システム(GIS)のソフトフェア、データ、出版、提供を行う国際的企業であるESRI社主催の「第9回GIS を使った優れた研究を行っている学生を表彰する Esri Young Scholars Award」に、北海道民族学会員の蟬塚咲衣さん(北海学園大学文学研究科修士1年、手塚薫研究室所属)が選ばれました。

https://www.esrij.com/events/uc/uc2020/report/

 

奥尻島における祭礼を事例に、民俗学的な手法とGIS技術とを組み合わせた研究が、新たな知の創出に貢献したとして高く評価されました。

誠におめでとうございます。

 

追伸

会員の皆様におかれましても、学会賞の受賞など、学術活動において素晴らしい成果が出ましたら、学会事務局にお知らせ頂けますでしょうか。皆さんの活躍を会員に広く伝え、もって学術貢献に資していきたいと思います。

 

北海道民族学会