北海道大学アイヌ・先住民研究センター サテライト2008年度第1回講座&特別講座

■テーマ:マンローと鳥居 ― 同時代を生きた二人の事績、その活用 ―
■趣 旨  
 近年、世界の先住民族が進めている文化活動では、人類学等の研究者たちが残してきた過去の資料を活用することが、重要な意味をもつようになってきています。N.G.マンロー(1863ー1942;スコットランド出身)と鳥居龍蔵(1870ー1953;徳島県出身)も、こうした観点から研究業績、とりわけ先駆的に行った貴重な映像記録が注目されている二人です。
 今回の講座・特別講座は、同時代を生きたマンローと鳥居の研究が、今日的にどのような意義をもつか、その業績がどのように活用されるべきかを比較・再考する機会となるよう企画しました。二人の事績を丹念に追跡し、伝え、活かそうとしてきた方々のご発表により構成しています。アイヌ・先住民研究のあり方、そして文化活動の展望を探るうえで、多くの啓発、示唆を得る機会となるものと考えます。

■日 程
 ≪シシリムカ・サテライト講座/平取会場≫
 【日 時】 6月13日(金) 19:00 ~ 21:00
 【会 場】 ふれあいセンターびらとり (平取町本町)
 【内 容】
  ◆講演1 マンローの横浜時代 ~二風谷定住以前の足跡~
     岡本孝之 氏 (慶応義塾大学准教授)
  ◆講演2 N.G.マンローと鳥居龍蔵 ~二人の異文化へのまなざし~
     天羽利夫 氏 (元徳島県立博物館館長)

 ≪特別講座/札幌会場≫ 
 【日 時】 6月15日(日) 14:00 ~ 17:00
 【会 場】 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W202号室
 【内 容】
  ◆講演1 マンローの考古学研究 ~横浜時代を中心に~
    岡本孝之 氏 (慶応義塾大学准教授)
  ◆講演2 鳥居龍蔵の東アジア研究 ~その足跡と今日的意義~
     天羽利夫 氏 (元徳島県立博物館館長)
  ◆関係研究者のコメントと質疑・意見交換
        ~マンローと鳥居、再評価と資料活用に向けて~

■主 催  北海道大学アイヌ・先住民研究センター  011-706-2859
■後 援  北海道大学大学院文学研究科 北方研究教育センター 011-706-2305