2019年度学会賞について、次のとおり決定しましたのでお知らせします。

 

○特別賞

山田敦士氏

受賞理由:「中国雲南省のワ語を中心とするタイ文化圏の言語と民族文化の一連の調査研究」において、表記習慣をもっていなかったワ族の表記法導入にともなう正書法の問題性をフィールド言語学により指摘し、ワ語諸方言に対して汎用性のある転写法の確立を優先すべきことを提起し、更には継続的な碑文テキスト研究、テキスト研究を通じた歴史動態の解明にも尽力してきたことが高く評価されるため。

 

○奨励賞

石原真衣氏

受賞理由:「現代アイヌ民族の文化人類学的研究とオートエスノグラフィー論」において、自己をアイヌとも和人とも位置付けられない人々の実態の一部をサイレント・アイヌとして位置づけ、その実態を文化人類学的に描き出し、更にサイレント・アイヌを照らし出すための方法論としてオートエスノグラフィー論の刷新を試みた一連の研究が高く評価され、その独創性の今後の発展が期待されるため。

 

加藤絢子氏

受賞理由:「日本帝国統治下の樺太先住民の法待遇」において、国籍と戸籍が実際の判例や法政策といかに結びついていたのかという関係性に焦点を当て、樺太先住民の法的地位の変遷を分析し、近代法がいかに樺太先住民社会に影響してきたかを明らかにした学術研究が高く評価され、今後の更なる研究の発展も期待されるため。

 授賞式については、2020年秋に開催予定の第2回研究会にて実施する予定です。

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北海道民族学会事務局(中田)
〒093-0042 網走市字潮見309-1
北海道立北方民族博物館 気付
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学会HP http://hes.official.jp/index.php

「北大とアイヌ」を考える連続学習会・第三回 (オンライン学習会)

日時:5/24 (日)13:30~15:00


タイトル:遺骨返還当事者が研究者に求めること
話題提供者: 橋本隆行さん
プロフィール:新冠・上貫気別にルーツを持つアイヌ。5代前の先祖は墓を掘ら
れ、北大に遺骨を回収されている。返還の実現にはまだ大きな課題が立ちはだか
っている。

内容
 2016年9月、北海道大学は保管しているアイヌの遺骨について、個人の特定が
できるものを遺族に返還する取り組みを始めました。しかし、遺族であればどな
たでも返還を受けられるわけではなく、北大は返還する対象を祭祀承継者(日本
の民法で定める祖先の祭祀を主宰すべき者)と決めました。何世代も前のご先祖
様との関係性を証明することは簡単ではありません。そして、その証明の過程で、
今まで閉ざし続けてきた過去に向き合うことになります。
 4年余をかけ、それ(祭祀承継者であること)を証明し現在まで至りました。
ここまでの間に、私なりに見えてきた様々な課題・問題を提示し、研究者の皆さ
まに是非、この問題の「当事者」になっていただきたいと思います。

参加方法: zoom(ウェブ会議システム)で行います
事前の参加申し込みが必要です。以下から登録をお願いします。
  https://zoom.us/meeting/register/tJwsceygrj8jEtUIGfPGv62uoX7FaBnnUOhx

共催: 「北大とアイヌ」を考える会/科研費 基盤研究(C)「脱植民地化過程
の中の遺骨返還と人類学者の公共的役割」
※「北大とアイヌ」を考える会(仮称)は、北大が研究目的で各地から集めたア
イヌ遺骨・副葬品の収集経緯、保管・管理体制、そしてその後のご遺族への対応
に、どのような問題があったのか、また、北海道大学を構成する一員として私た
ちはこれらの問題にどう向き合ってゆけばよいのかなどを、所属や立場を超えて
対話し、共に考える、北海道大学教員有志が運営する会です。
お問い合わせ:安部由起子 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
                小田博志 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

すみません、テスト投稿させていただきます

北海道民族学会 会員の皆様へ

 

 コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言の延長、および、北海道では自粛延期が見込まれています。

 現在、コロナウイルスがまだまだ収束しそうにない状況にあります。

 会員の皆様もご心配の中をお過ごしのことと存じます。

 

 このような状況を考慮し、運営委員会で検討を重ねた結果、2020年6月13日に予定していました北海道民族学会・2020年度・第一回研究会・総会を中止とすることに決定いたしました。

 研究会および総会の中止により、学会では次のような対応を検討しています。会員の皆様には、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 第一回研究会:中止とする。すでに発表を申請している方におかれましては、秋の研究会で優先的に発表を受け付ける

 総会:メールもしくは郵送により議題を審議する

 

  総会のメールもしくは郵送による議決方法について、ご意見のある場合は、5月15日(金)までに事務局にご連絡下さい。

 なお、議題の審議のお知らせは6月中旬、議題採決の投票期間は6月中旬から下旬を予定しております。

 

 ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力とをお願い申し上げます。 

 

北海道民族学会

会長 平田 昌弘

北海道民族学会 会員各位

 

 新型コロナ対策として緊急事態宣言が出される中、皆様、いかがお過ごしでしょうか。皆さんの健康が守られ、早く収束してほしいと学会としても願っております。

 

 皆さんのところに、『北海道民族学』第16号が届いた頃かと思います。皆さんの協力のもと、本年度もこのように刊行できますこと、厚くお礼申し上げます。

 北海道民族学会のHPに、『北海道民族学』第16号の目次を掲載しました。また、北海道民族学会では、論文掲載後1年が経過すると、学術促進のため論文を公開することになっています。第15号に掲載された論文が、無料でダウンロードできるようになっています。

http://hes.official.jp/index.php/info10/kaishi   今一度、ご確認下さい。

 

 『北海道民族学』は、皆さんからの投稿、そして、投稿原稿を査読する会員からの支援により刊行を続けることができています。今後とも『北海道民族学』を持続的に刊行していけるよう、皆さんからの論文の更なる投稿をお待ちしております。ぜひ、興味深い学術成果、世に問いたい主張を投稿下さい。研究途上や資 料的な論文も、研究ノートとして投稿することができます。会員の皆さんの研究進展の一助に、『北海道民族学』をご利用頂ければと思います。

 

 査読制度につきましては、投稿された論文に対して、より専門分野が近く、より適切な会員に査読者になって頂いてきました。小さな学会ですので、なかなか査読者を選定することに苦労してきたのが実情です。そこで、学会として査読制度を整えるため、会員の皆さんの専門性を整理しているところです。今後、学会から皆さんに専門分野の問い合わせや査読依頼が届くかもしれません。その際は、どうかご協力頂きますよう、ここに切にお願いいたします。

 

  また、現在、査読倫理の指針(またはガイドライン)についても学会として検討しているところです。我々の研究生活を思い返しますと、査読を通して、鋭いコメントや新たなる視点を受けることによって、多いに成長させられてきました。北海道民族学会も、この査読のやり取りを大切にし、学会員間の切磋琢磨を尊重してきました。しかし、査読は時として、厳しすぎる指摘や要望により、投稿者を圧迫してしまいます。これは、査読の意図するところではございません。そこで、査読倫理の指針を整える必要があると考え、現在、その準備を進めております。指針が整いましたら、学会HPで公開いたしますので、ご参照頂ければ幸いです。

 

 今後とも、『北海道民族学』への投稿、研究会への参加、北海道民族学会の運営について、ご協力とご支援を頂きますよう、お願い申し上げます。

 

北海道民族学会

会長 平田 昌弘